その子
Siesta
プランタンにボンジュール/ 恋の秘伝―スパイス編― /砂のネックレス/ ささやくロッキング・チェアー /悲しみのトリスターナ/不思議バカンス/ 向かい風とかくれんぼ /緑の少女/青いスタスィオン/シエスタ(インストゥルメンタル)/星のピリオド | |||
セカンドアルバム。おニャン子クラブ卒業後初のアルバム。ここにはおニャン子色は希薄で、「河合その子」としての、実質的なファーストアルバムと言って良いかも。全体的なイメージとしては、前作を押し進めたかような楽曲が多い。 また、もうひとつ特筆すべき点は、ボーカルの面なのだが、楽曲に合わせて声を変えて歌う、という、その子さんの特徴が良く表れている。当時は、「七色の声を持つ少女」などと呼ばれていたような。 その子さんのアルバムとしては、最初に聴いたアルバムなので、想い入れ深く、当時の思い出とともにいろいろなものが蘇ってくる。 サンプラザ中野さんとは仲が宜しかったらしく、オールナイトニッポンのゲストに呼ばれて、いいアルバムだね、と誉められていたことを思い出す。2曲目の歌詞でからかわれていたようだが・・・。(笑) |
Mode de Sonoko
愛のImmigration/雨上がりのシルエット/パラディラタンの夜 /許してアバンチュール/ジョバンニ囁き/答えはアデュー/カフェテラスの独り言/サエラ ca et la/再会のラビリンス/避暑地のアンニュイ/PARISが聞こえる | |||
3枚目のアルバム。この作品、本人がプロデューサーとしてクレジットされている。トータルコンセプト的なアルバム。完全なフランス路線。 “青いスタスィオン”で別れた彼を追いかけて、パリに飛んで行くところから物語は始まる。そこでの出来事などを詩の中で描きながら、アルバムは進行していく。結局恋破れて…・・。といった感じであろうか。じっくりと聴き入ってみたい1作。 アルバム一枚がひとつの物語を綴る、みたいな作品はこの当時でも珍しかったように記憶している。それから、海外でレコーディングされたものが含まれていて、現地のミュージシャン(主に弦楽器)や子供たちが参加しているらしい。 “愛のイミグレーション”、“サエラ”、“許してアバンチュール”等、今でも色褪せることのない楽曲が多く含まれている。ただし、かなり音楽的方向性が一方向に寄っている感があるので、好き嫌いが別れるかも。 |
Rouge et Bleu
ジェシーの悲劇/サイレント・リベンジ/乾いた地図/哀愁のカルナバル/雨の木/シャングリラの夏/赤道を越えたサマセットモーム/泣き虫たちのトゥシューズ/ときめき/ロマンスの行方 | |||
4枚目のアルバム。この作品も、本人がプロデューサーとしてクレジットされている。前作とは違い、トータルコンセプト作品ではない。ただし、この頃はまだアナログ盤からCDへ移行する過渡期にリリースされていたこともあるのだろうが、A面、B面という感覚を楽しめる作品に仕上がっている。 本人の解説によると、A面は、「赤(ルージュ)」を表現し、情熱的な雰囲気を意識したとの事。そしてB面は「青(ブルー)」を表現したとの事。要はA面、B面とでコンセプトが違うという事。 ”サイレントリベンジ”、”乾いた地図”、”シャングリラの夏”、”ときめき”などの名曲が多く含まれている。楽曲の質の高さや聴き易さからいってお薦めの一枚。 |
河合その子作品集
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