日立製作所が、鉄道車両製造拠点の笠戸事業所(山口県下松市)で働くフィリピン人技能実習生20人に実習途中の解雇を通告したことが同社などへの取材で分かった。
実習生は今月20日までしか在留できず、帰国を迫られるが、個人加盟の労組に加入し、日立に解雇の撤回などを求めている。
8月に、一部のフィリピン人技能実習生が、目的の技能が学べない職場で働かされている疑いで、法務省と国認可の監督機関「外国人技能実習機構」が合同で監査に入ったと報じられていました。
まだ検査中ということで、認可が下りなかったため解雇となったという事です。
↓を投稿した時にも書きましたが、このままの制度だと下手をすると「奴隷労働」という批判を受け兼ねないのではないでしょうか。
人手不足をこういったやり方で解消しようとするのは間違っていると思います。余りに企業側に擦り寄り過ぎです。
国の制度としても、企業の在り方としても見直して頂きたいところ。
↓は8/23に投稿したものです。
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日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)で、一部のフィリピン人技能実習生が、目的の技能が学べない職場で働かされている疑いがあることが分かった。
実習生の証言によると、配電盤や制御盤を作る「電気機器組み立て」の習得のために昨春から日立で働いている複数の実習生が、英国向けの高速鉄道や日本の新幹線の車両に、窓や排水パイプ、カーペットやトイレを取り付ける作業しかしていないという。
これが事実ならとんでもない話で、この制度を使って日本に来た外国人が逃亡し不法滞在になってしまう事があるそうです。
こういった事が一つの原因になっているのなら、見直した方が良いのではないかと思います。
根底には、人手不足があると思うのですが、こういう人手確保のやり方が正しいのかどうか。
他にも、外国人留学生にコンビニなどでのアルバイトをさせている様なこともあります。
人手不足は深刻なのかもしれないけれど、このような詐欺まがいのケースが起こるのであれば、見直した方が良いのではないかと思います。
制度の問題と、企業のモラルの問題。両方あると思うのですが、企業としても国の制度としても、もっと設備投資などして生産性を上げて、人手不足を解消することを考えた方が良いと思います。
これ、下手をすると形と時代を変えた「強制連行」と言われかねません。例えば、50年後「強制連行された」と突然訴えられたらどうなるのでしょう。
第2次世界大戦の時の「徴用工」も、国としては「強制連行」などとという認識はなかった筈です。
今回のこれも、50年後その筋の人たちが実習生達を煽って騒ぎ立てたらどうなるでしょう。こういったことまで考えて、制度を見直して欲しいと思います。
お互いに不幸になりますよ。
三菱自動車と日産自動車で実習生に実習計画外の作業をさせていたことが発覚している。
日立製作所だけではなく、大手がこんなことをやっているのです。
他にも農業・漁業分野、建設分野にも技能実習性の制度が適用されています。
農業関係(2職種6作業)
漁業関係(2職種9作業)
建設関係(22職種33作業)
食品製造関係(9職種14作業)
繊維・衣服関係(13職種22作業)
機械・金属関係(15職種27作業)
その他(12職種24作業)
他の分野でこんなことが無い事を望んでいます。