「私たちは声なき声の当事者だった」 セクハラ問題を受け、女性記者のネットワーク設立
財務省の前事務次官による女性記者へのセクハラ問題を受け、女性ジャーナリストたちによる「メディアで働く女性ネットワーク : Women in Media Network Japan(WiMN)」が5月1日に発足し、5月15日に厚生労働省で記者会見を開いた。
不思議なことに、この手のモノって政治色が強くなってしまうイメージがあるのです。理由は今までがそうだったから。特にこんなのを見せられるとね。
WiMNがこのような人々と関係ないことを願っています。
報道機関のダブルスタンダード
それからもうひとつ。上記団体とは関係なくて、報道機関についてなんですけれど、どうしてもダブルスタンダード的なところが見えてしまうのですよ。
「日頃は実名報道を掲げているくせに、取材活動や自身の生活を守るために匿名で会に参加している」(新聞・通信)
「自分たちが作る新聞では日々、『人権を守る』『差別を許さない』と声高に叫んでいるのに、足元の問題に向き合わないまま過ごしてきた」(同)
など、記者としての立場と、当事者の立場の間で葛藤する声もあった。
この辺のことが、内部からの声として挙げられているのにも関わらず、実際の報道はどうなっているのでしょう。
他の犯罪被害者については、繰り返し報道されています。写真実名入りで。別の犯罪被害者だって、2次被害がないとは言えないのではないでしょうか。数字さえ取れれば何でもいいのかと。
記者が、取材対象を追っかけて怒らせて写真撮って、なんてことは良しとしているのでしょうかね。これだって取材対象側から見て「不快」であれば〇〇ハラメントなのでは?
他にも
「スチュワーデスと呼んではいけません。CAと呼びなさい」
「看護婦と呼んではいけません。看護師と呼びなさい」
と言いながら、自分たちは「女子アナ女子アナ」と言って、視聴率上げることばかり考えている印象があるのです。
自らの足元もきちんと見つめて行って欲しいと思います。
男社会でもセクハラパワハラはあった
残念ながら男だけでは解決できていないのです。
ありがちなのが
「俺の酒が飲めねぇのか!」
とか。査定に影響すればパワハラです。
部下の家に押しかけてきた上司がヒソヒソ耳打ち
「おまえの嫁さんケツデカいな」
これだって不快に思えばセクハラです。
仕事でミスをした時、別室に呼び出され
「なぁ、おい、そろそろ身ぃ固めた方が良いんじゃないか?」
まるで、仕事のミスの原因が独身の所為であるのか如し。違います。独身であろうがなかろうが、失敗するときはするのです。
男たちは、こうしたことに対して声を上げてこなかったわけです。
擁護するわけではありませんが、家族の為にそうしてきた側面もあります。我慢して我慢して家族のために。
ストレス溜めこんで、「女」「ギャンブル」に走って身の破滅を招いたりする人もいたわけです。(我慢した挙句、家族のためになってない)
そういった状態で、女性たちに「声を上げろ」「名乗り出ろ」と言うのもちょっとね。
他力本願で申し訳ないのですが、一昔前の又現在進行形の男社会男同士のセクハラパワハラも、一緒に焙り出されていけば良いと思います。
女性の社会進出やこういった運動によって、男同士の方にも波及していく可能性はありますから。