シャープ亀山工場(三重県亀山市)で、下請け企業に有期雇用されて働いていた日系外国人労働者約2900人が今年に入り、雇い止めなどで相次ぎ退職していたことがわかった。
工場でつくる米アップルの「iPhone(アイフォーン)」用部品などの減産が影響しているとみられる。外国人を含む非正社員が、雇用の調整弁となっている状況が改めて浮き彫りになった。
亀山工場内では、5次下請け企業が10社(同じグループ会社)ほどあって、これらの企業が短期で雇っていたという事です。
期限が来ると退職届を出させて、同グループの別の企業で雇うようなことをしていたと記事にあります。
更に記事は、社会保険料の支払い義務を避ける目的があったのではないかと、締めくくられています。
これが本当だとすると、この人たちはどの保険に入っていたのでしょう。国民健康保険ですか?
良く言われる「雇用の調整弁」というのは、派遣を拡大したころから言われてきたこと。
これが外国人労働者にも波及してくるのは、ある意味当然のことだと思います。
結局は、派遣だろうが、外国人だろうが、安い労働力を使いたいだけ。
ということは、日本人の給料を上げる気は当然ないのでしょう。デフレが継続している原因はこの辺にもあるような気がします。
理由は、国際競争力をつけるためだと言われていますが…。
このような企業モラルのまま受入拡大を推進するのは如何なものかと思います。
シャープ亀山1000人雇い止め「3月に報告受けた」と鈴木知事
鈴木知事は会見で、雇い止めをされた作業員への丁寧な説明と新たな就職に向けた支援を同社を通じて下請けの事業所に要請していたと説明。「働く人の権利を守るよう、事業者も努力してもらいたい。今後、どんな動向になるかを注視したい」と述べた。
一応知事としては対応すると言っていますが…。
iphone減産の影響云云かんぬんは、仕方のないところはあります。需要と供給の関係が崩れればこうなります。
だからこそ、外国人労働者受け入れ拡大には慎重でなければなりません。
これから先も、需要と供給の関係に変化が出てくることはあり得ます。
特に、東京オリンピックが終わった後。今、受入拡大をして、五輪後の雇用はどうするつもりなのでしょうか。
お国に帰って頂くのでしょうか。素直におとなしく帰って頂けるのなら良いのですがどうでしょう。
その場合、日本の社会保障で面倒を見なければいけなくなりはしないでしょうか。
物は違いますが、フランスで増税をめぐってデモ(暴動)が起きています。
日本人ならあのように暴れるようなことはないかもしれませんが、この問題は外国人なので、どのような行動に出るかは予測できません。