来年10月に予定されている消費税増税。もし実施されれば、消費が落ち込んでデフレ脱却の足かせになりそうです。
政府が考えている対策も、増税前後の瞬間的なものだけになりそうで。増税されれば、恒久的に2%分上がりっぱなしになる訳で、対策も恒久的なものがなければいけないのではないかと思います。
それはそれとして、やはり「リーマンショック級がない限り」という条件に変わりはないようで。
どういう風になったら「リーマンショック級」なのでしょうか。
リーマン・ショック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本は長引く不景気から、サブプライムローン関連債権などにはあまり手を出していなかったため、金融会社では大和生命保険が倒産したり農林中央金庫が大幅な評価損を被ったものの、直接的な影響は当初は軽微であった。しかし、リーマン・ショックを境に世界的な経済の冷え込みから消費の落ち込み、金融不安で各種通貨から急速なアメリカ合衆国ドルの下落が進み、アメリカ合衆国の経済への依存が強い輸出産業から大きなダメージが広がり、結果的に日本経済の大幅な景気後退へも繋がっていった。
今回は、自分がリーマンショックの時に体験したことを振り返ってみたいと思います。
当時、都内の中小企業に勤めていました。業種は電子・電気関連の製造業です。従業員は50-100人くらいだったか。
この会社では、受注が大きく落ち込んでしまい、売り上げ減になり人手が余ってしまいました。
輸出企業向け、内需向けなどありましたが、特に、輸出企業向けの落ち込みが激しかったように記憶しています。
この会社は、比較的古い体質を残していて、即刻従業員を切るようなことはしませんでした。(この辺は感謝かな?)
国からの助成金「雇用調整助成金」を利用した、という事もあったのでしょうけれど。
リストラせずにこれに対応するため、勤務時間の短縮を行いました。通常は、8:30-17:30が勤務時間でしたが、16:00までに短縮になりました。
これに合わせて、当然のように給料もカット。カット幅の正確な数字はここには書きませんが、結構な幅だったのではないかと。
他にも、細かいところでは、
・会社契約の仕出し弁当利用すると一食当たり一定額の補助
・作業着の一括洗濯
・湯呑の洗浄(女子社員がやっていた)
などなど、この辺りが無くなりました。他にもいろいろあったように記憶しています。
一年ぐらいで、勤務時間の短縮は解除されましたが、給料のカットはその後もしばらく続きました。
前述の「雇用調整助成金」も、しばらく続きました。ただこの助成金、有難い反面面倒なこともあります。
本当に必要なのかどうかわからないような教育訓練に参加するようなことに成ったりとか。
私の場合はこんな感じでした。こうならないと消費税は増税される、という事でしょうか。
リーマンショック級と言っても、どこに居たのかによって被った被害は人それぞれかと思います。大企業はどうだったのか。自営業者はどうだったのか。
台風21,24号、北海道地震。被災された方にとっては「リーマンショック級」の被害と言えるのかもしれません。
まぁ、「リーマンショック級」なんて無いに越したことはないですし、そもそもデフレ脱却前の増税は止めて頂きたいところですが…。