文部科学省を巡る一連の汚職事件に絡み、同省の戸谷(とだに)一夫事務次官(61)の辞任が避けられない情勢となった。
文科省では昨年1月、組織的な天下りに関与したとして前川喜平前事務次官(63)が引責辞任しており、事務方トップが2代続けて不祥事で辞任する見通しとなった。
カケ(加計学園)でおなじみの前川前事務次官の天下りあっせん、出会い系バー通い問題から始まった文部科学省の問題。現職の戸谷次官の辞任が避けられない状態になったようです。
最近では、前科学技術・学術政策局長の佐野太被告の息子の裏口入学、前国際統括官の宇宙航空研究開発機構(JAXA)出向中の収賄容疑など不祥事が続いていました。
2代連続で事務次官が辞任するというのは聞いたことのない話です。しかもその内容が、天下り、受託収賄など前時代的ですね。
加えて、「ノーパンしゃぶしゃぶ(大蔵省)」を思い起こさせる出会い系バーまで。こちらも前時代的。
抜本的に手を入れて行かないといけないのではないでしょうか。
この話の違和感
この話でちょっとした違和感を感じています。
その一つが、財務省の問題との報道の違いです。財務省の問題と言えば、公文書の書き換え、トップのセクハラなど、来る日も来る日も報道されていました。
しかもそこには、麻生財務大臣の引責にまで話が及んでいました。うんざりするくらい毎日毎日です。
ところが不思議なことに、文科省の問題では、余り毎日毎日報道されることはなく、あるとすれば、東京医科大学の受験合格者の点数操作の問題くらいでした。
しかもそれは、ほとんどが男女差別的な文脈での報道であったかと思います。
何故文科省の問題では、報道が少ない上に、林文科大臣の引責にまで話が及ばないのでしょうか。不思議です。
考えたくはないですが、林文科大臣と言えば、安倍首相とは同郷で選挙区事情があるのです。
まさかマスコミが、安倍批判の裏返しとして、林文科大臣の批判は避けているようなことがあったりすると、偏向報道極まれりという事になります。
マスコミの、批判の基準が安倍憎しなら何でも良いということになると、誰かが行っていましたが、「反安倍無罪」みたいな訳の分からないことになってしまいます。
最近、安倍首相に批判的な野田総務大臣の金融庁の話もあまり報道されませんし、総裁選の対抗馬石破氏の持ち上げ方も異様です。
やはりマスコミも野党も「反安倍無罪」になっているのでしょうかね。