職場での嗜好品に関わるニュースが二つ並んでいました。ひとつは透明なノンアルコール飲料、もう一つは喫煙者は採用しないという会社社長の話。
今後、オフィス内での景色が変わるかもしれないので、二つのニュースについて見ていきたいと思います。
オフィスでもOK?初の透明なノンアル飲料

サントリービールは8日、国内ビール大手4社としては初となるペットボトル入りで透明なノンアルコール飲料「オールフリー オールタイム」を発売すると発表した。
今回、透明で、ペットボトル入りとすることで、オフィスでの業務中やランチなど、昼間の飲用市場を開拓する狙いだ。
先ずは、「え?」と思いました。というのも、ノンアルと言えどもそんなものをデスクに並べて良いものなのかどうか、と言ったところ。
オフィスで、お茶やコーヒーと同じように、この手のものを飲みながらキーボードを叩いている絵。古い人間である私には、なかなか想像しがたいものがあります。
だとすると、缶入りのノンアル飲料であっても、デスクに並べて良いって事になりますけれど。会議中でも良いってこと?
コンビニでノンアル飲料を購入する時も、年齢確認が必要なのですが。
職場によっては、アルコールを飲みながら仕事をしている場合もあります。例えば、ロックバンドなどは、ライブ中にステージ上で飲んでいたりします。というかかなり特殊な職場ですが(笑)。
古いタイプの人間が、職場でのアルコールについて考えてみると、お花見や夏祭りの時の余り物くらい。夜遅くまで残業した時なんかに引っ張りだしてきて、同僚とプシュっとやったりしていました。
そういった類の物といった感じなのです。
まぁ、この辺は職場によって考え方があるだろうから、これからどうなっていくのかある意味楽しみではあります。
「喫煙者は採用しません」IT企業社長が宣言
「喫煙者は採用しません」とIT企業社長が宣言 これは差別?厚労省の見解は…
タバコを吸う人について、IT企業の社長がツイッターなどで「一切採用しない」と宣言し、ネット上で賛否両論が起きている。
「法の範囲で個人の生き方は自由です」としながらも、健康や生産性、周囲への影響という点で会社に良いことが何もないと断言した。
これは採用側の方針もあるので、これに対して国が口を挟むような問題ではないと思います。採用される側としては、方針が合わなければ応募しなければ宜しいのですから。
ただ、昨今の喫煙に関することについては、ちょっと偏った部分もあるのではないかとは思ったことはあります。
例えば、「海外では進んでいる、日本は遅れている」といった「屋内完全禁煙」の話。確かに海外では、そういった国が多いようです。
ただし、屋外では喫煙所のようなものは置いてなくて、何処でも喫煙できたりします。
つまり海外は、「屋内完全禁煙、屋外喫煙OK」。日本は「屋内も屋外も分煙」。
こんな感じでしょうか。議論は分かれるところでしょうが。
日本の場合、「分煙」と言いながら、ニオイが禁煙区域にまで漂ってきていて、少なくとも「完全分煙」とは言い難い状況の場所が多いことは間違いないでしょう。
それから、職場の生産性については、ホワイトカラーとブルーカラーでは違いがあるのではないでしょうか。
ブルーカラーの場合は、時間で働いているケースが多くて、午前10時と午後3時に、5分から10分程度の休憩時間が設けられて居たりします。その時に喫煙者は喫煙所に行き、非喫煙者は休憩場所でお茶したりしているのではないかと思います。
これだと、生産性に影響しているとは言えないのでは?
問題はホワイトカラーの方で、確かに1時間おきに喫煙所に行っている人がいるのですが、この辺のルールが曖昧になっているのだと思います。その間は業務が止まっている状態になっています。
生産性に影響しているのは明白ですね。
昔は、喫煙所なんてものは無くて、オフィスは業務中も会議中もスパスパ吸いまりで、モクモクな状態ばかりでした。
テレビを見ても煙を吐いている人は一杯いました。ドラマ、映画、ニュース、バラエティなどなど。
特に、政治家が記者会見で質問に応えているときに、煙をモウモウと吐き出している姿なんかは、今見るととてもぞんざいな態度に見えてしまいます。
最近、加熱式タバコや電子タバコが代替品のようなものとして存在しています。これらがオフィスのひと風景として見られる日は来るのでしょうか。来ないでしょうね。
健康に与える影響はまだわかっていませんし、ニオイが少なくても「煙を吐いている姿を見ているだけで不愉快」という方もいらっしゃる様なので。
オフィスで業務中は無理でしょうねぇ。