沖縄知事に翁長氏後継の玉城デニー氏 政権支援の佐喜真氏に8万票差
無所属新人で「オール沖縄」勢力が推す前衆院議員の玉城デニー氏(58)が過去最多となる39万6632票を獲得し、初当選を果たした。
玉城氏の勝利は安倍政権へ大きな打撃となり、政府が進める新基地建設計画に影響を与えるのは必至。国は近く、県の埋め立て承認撤回に対抗し法的措置を講じる構えで、県内の反発は一層強まりそうだ。
注目された沖縄県知事選、「オール沖縄」勢力の玉城デニー氏が当選しました。県民の期待に応えるような県政を行って頂けることを願っています。
各市町村の獲得票数は→沖縄県知事選2018開票速報
辺野古移転問題については、「オール沖縄側」は今回の「民意」を前面に押し出すのでしょうから、闘争は激しいものになりそう。
政府は、沖縄県知事選での与党推薦候補の敗北にかかわらず、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画を粛々と進める方針だ。
政府は、辺野古移転の方針に変わりはないようです。進め方についてはあまり強引なことはできなくなりそうな感じではありますが。
ただ、見方によっては現状維持という言い方も出来るので、大枠の構造に大きな変化はないのかもしれません。
というのも、同日に行われた宜野湾市長選挙では
普天間飛行場の名護市辺野古への県内移設計画を進める安倍政権が支援した前副市長の松川正則氏が、移設に反対する前県高校PTA連合会長で会社役員の仲西春雅氏を破り、初当選した。
前任の佐喜真氏の後継者前副市長が当選しています。宜野湾市と言えば、普天間基地を抱えている市。
これで、2期連続保守派が勝利しています。松川氏は、普天間飛行場の早期返還を訴えていました。(移転先については明言なし)
また、今年2月に行われた名護市長選でも、保守派が勝利しています。
報道陣に囲まれた渡具知氏は、辺野古移設について問われると、硬い表情で「何度も申し上げていますが、行政の長は、法律に従う、それ以上のことはできない」と述べた。
つまり、普天間は早期返還(宜野湾市)、辺野古移設は容認(名護市)と、地元だけでみれば保守派が勝利していて、これも民意。
沖縄県全体では、辺野古移設反対。これもまた民意。
地元と県全体で捻じれのようなことになっています。
全体の構図としては、現状維持という事になるのでしょう。政府としては厳しいでしょうが、玉城氏にとっても厳しい状況では?
前任の翁長氏には、「基地反対ばかり。他の県政は?」という批判があったように言われています。
玉城氏がこの辺りをどう対応していくのか注目していきたいところ。
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心配なのは、中国による浸食。尖閣だけでは無いようですので。基地移設よりもこちらの方が心配。
政府はどこまで把握しているのでしょう。