テレビ朝日(東京都)でドラマを担当していた男性プロデューサー(当時54歳)が2015年に心不全で死亡したのは長時間労働による過労死だったとして、三田労働基準監督署が同年に労災認定していたことが16日、明らかになった。
男性は裁量労働制を適用する制作部門に所属し、直近の3カ月は時間外労働が月に70~130時間に達していた。
亡くなられた方にはお悔やみ申し上げます。
原因は人手不足っぽいのですが、これは様々な分野に及んでいて、こういう話は方々から出てきています。テレビ業界で言えば、テレビ朝日だけでなくて、他の局でも似たようなことが隠れているのではないかと懸念しています。
私も残業時間80時間越えが続いたことがありました。こうなると、家に帰るといっても、寝に帰るだけになってしまったり、食事風呂もままならない状態になります。
帰りは殆ど終電。又は会社に泊まり。辛いですね。
ただテレビ朝日の場合、それとは別に報道機関としてのダブルスタンダード的な事も感じてしまうので、そこら辺について書いておきたいと思います。
企業としての対応
テレ朝は「極めて重く受け止めている。社員の命と健康を守るための対策をより一層進めてまいります」とコメントしている。
これ、ちゃんとやって下さいね。例の財務省セクハラ事件の時も似たようなコメント出していましたね。
本当にちゃんとやって下さいね。
他の企業でこういった事案があると、テレビ局をはじめとするマスコミは、鬼の首を取ったように繰り返し繰り返し報道して叩きます。
この件も同じように報道するのでしょうか。
同局の番組「モーニングショー」辺りで、例のパネルを作って、来る日も来る日も取り上げたら如何でしょうか。
プライバシー保護
テレ朝は16日、報道局で映像取材のデスクを務めていた子会社の男性社員(49)も先月21日に急死したことを明らかにしたが、勤務実態などについては「遺族に対応中であり、プライバシーに関わる」として回答を控えた。
あなた方が今まで取り上げてきた、犯罪被害者や被害者遺族のプライバシーにこのような配慮は行われてきましたでしょうか。とてもそういう風には見えないのですけれど。
これから先、キチンとプライバシーに配慮してくださいね。
何故3年もたってから?
それから、何故3年も経って出てきたのでしょう?
今国会で「働き方改革法案」が審議されています。マスコミや野党は、本法案には否定的な見方をしています。
穿った見方をすると、その審議に影響を与えようと今頃出してきた訳ではないですよね。
まさかとは思いますが、法案審議に自社の被害者を利用しようなんて事、そんなことがない事を祈っています。