フィリピン大統領、南シナ海の資源めぐり「戦争始める」 外相演説
フィリピンのカエタノ外相はこのほど行った演説の中で、もし中国が南シナ海で天然資源の採掘に乗り出せば、ドゥテルテ大統領は戦争を始めるだろうと発言した。
複数の国が領有権を争う南シナ海では、中国が人工島に初めて爆撃機を着陸させたと伝えられ、緊張が高まっている。
タイトルは刺激的ですが、中身はちょっと違っていますね。誤解を招くようなタイトルが付いています。
まるで、ドゥテルテ大統領がこんなことを言ったかのようなタイトルになっています。
これは、エタノ外相が行った演説の中で、国内からのフィリピン政府への批判に対して語った言葉。ドゥテルテ大統領が言った訳ではないでしょう。
フィリピンでは、中国に対する対応が甘いのではないか、というような批判が出ているようですね。
国内では、何かと強硬な手段で物事を解決しようとしているようですが(麻薬の話とか)、外交は現実的な対応をしているのではないかと思います。
フィリピンのような国が、中国に真っ向から戦争を吹っ掛けるようなことができるとは思えません。
結局は、米中両国とは決定的な亀裂を生まないように立ち回っていくしかないのでしょう。
ここ最近のトランプ大統領の対中政策を見ていると、フィリピンの対中政策にも変化が出てくるかもしれませんね。
フィリピン政府は南シナ海の原油や天然ガス資源について、中国との共同探査を模索している。
日本もそうじゃないですか。以前から、東シナ海の日中中間線周辺のガス田では、共同探査を模索する動きがあります。
たまたま今、安倍政権だから完全にソッチ方向へ行ってしまうのを、何とか踏みとどまらせているだけに過ぎないのではないでしょうか。
うまい事トランプ大統領との良好な関係を利用してなんとかなっているだけ。油断するとすぐ、共同開発の方へ行ってしまう危険性は孕んでいるわけです。
一方で、中国の軍事化のみをあげつらって批判するのは不当だとも述べ、「巨大海軍艦が航行することは軍事化ではないのか」とも問いかけた。
このエタノ外相も、米軍による「航行の自由作戦」に対する言及も行っていますのでね。
余り一方的に捉えない方が良いと思います。