かつて、オバマ大統領に「地獄に落ちろ」などという発言がありましたが、今度は、国連の特別報告者に対してこのような発言をしました。
1国の大統領という立場を考えれば、許される発言ではないですね。
フィリピンのドゥテルテ大統領は3日、最高裁長官の罷免を公然と要求した自らの発言をめぐる国連のガルシアサヤン特別報告者の批判に対し、「地獄に落ちろ」と反発した。
ガルシアサヤン氏は1日、司法に対する「悪質な攻撃」と大統領を非難。これに対しドゥテルテ氏はマニラで記者団に、「彼(ガルシアサヤン氏)にわが国の問題に干渉するなと言え。彼は地獄に落ちればいい」と述べた。
因みに、かつてのオバマ大統領に対してはこんな発言をしていました。
当時、アメリカ政府は、麻薬密売人の殺害を奨励するなど、強硬な麻薬取締政策を推進しているフィリピンのドゥテルテ大統領を批判していました。
それに対して、オバマ大統領に「失せろ」などと発言したのですね。その際に「地獄へ落ちろ(go to the hell)」という慣用句を使ったのです。
「淫売婦のせがれ(son of a bitch)」などとも言っていましたよ。
オバマ大統領に対してはこんな状態でしたが、一方安倍総理には
訪中時のドゥテルテ大統領の態度を責めず 安倍晋三首相の対応に絶賛
会談で、南シナ海問題について「いずれ語る」とはっきりしたことは言わなかったものの、「ときが来たときには日本側に立つ」と安倍総理に話しています。
随分と違いますね。
天皇陛下については、かつて
「暴言王」が大感動 ドゥテルテ比大統領 陛下との会見の喜びを語る
「神のような存在として尊敬いたします」と語っていたことがあって、会見を切望していたみたいですね。
まぁ、親日家ではあるのでしょうけれども…。
だからと言って何を言ってもいいという事ではありませんが…。
国連報告者とは
では、国連報告者とはどんな方々なのでしょう。
国連特別報告者とは一体何者なのか? 実態と乖離した報告に反発強まる 政府は問題点を申し入れへ
特別報告者は国連人権理事会から任命され、政府や組織からは独立して特定の人権に関わるテーマについて各国で調査や監視、報告、勧告を行う任務を負う。任期は3年。
という事ですが、日本にとっては余り良い印象を感じない方々ですね。
かつては来日して、「日本の女子生徒の13%が援助交際に関わっている」などと発言したおかしな特別報告者もいたようですね。
慰安婦を「性奴隷」と表現したことで有名な、クマラスワミ氏もこの特別報告者です。
因みに、日本政府の外務省ホームページには、
人権理事会の特別報告者は,国連とは別の個人の資格で活動しており,その主張は,必ずしも国連の総意を反映するものではない旨述べました。
という事が書かれています。
これが、グテーレス国連事務総長の発言なのですね。
「国連人権理事会から任命」されながら、「国連の総意」ではない。
どういう事?