北方領土交渉をめぐりロシアのプーチン大統領が前提条件なしの日ロ平和条約締結を提案したことについて、野党各党は13日、「冷や水を浴びせられた」(立憲民主党の長妻昭代表代行)などと一斉に反発した。
東方経済フォーラムでのプーチン大統領の発言「年内の平和条約締結」について、野党各党が安倍総理の対応を批判しています。
批判もわからないではありませんが、では、あなた方があの場にいたらどう反応していたのでしょうか。
その場で抗議をして、これまでの積み上げをすべてぶち壊しにしてしまおうとでもいうのでしょうか。
とにかく、文句ばかりで何の代替え案もない野党各党が日本の国益など何も考えていないことが改めて判りました。
各国首脳のいる前での話で、「今思いついた話」にその場で文句言ったからといってどうなる話でもないような気がします。
一方、鈴木宗男氏は、
「(プーチン大統領発言は)平和条約締結に向けての大きな呼び水。これは前向きに捉えた方がいい。
・・・・略
「ここは折り合いをつけていくしかない。その折り合いは1956年の日ソ共同宣言。ここには、平和条約締結の後に、ソ連は歯舞群島と色丹島を日本に引き渡しをするということ」
相変わらずロシアよりの発言をしていて、今日も平常運転、といったところ。ここまで徹底しているとわかりやすいですね。
で、いったいどんな状況でこの発言が為されたかを見れば、少なくとも正式な提案という訳でもないのではないかといったことはわかります。
場所は「東方経済フォーラム」の全体会合での演説でのこと。
壇上には、安倍総理の他、プーチン大統領、習近平国家主席、モンゴル大統領、韓国首相、の5人が居てのこと。
安倍総理の演説の後の質疑応答で、司会者からプーチン大統領に質問がありました。
「北方領土の帰属が変わると米軍が配置されるのでは?」
という質問に答えてのもの。→ 安倍首相が青ざめたプーチン「日ロ平和条約」提案のちゃぶ台返し
北方領土問題では、最もネックになっていると思われる内容の質問。プーチン大統領も、あの場で本心を言えていたとは思えません。
日露2か国の首脳会談の場でこういったことを言ったのであれば、とんでもない話ですが…。