【動画】自民総裁選「安倍vs.石破」ネット討論会 憲法や地方創生テーマ
自民党総裁選の「候補者ネット討論会」(主催:niconico、協力:Yahoo!ニュース)が16日夜、都内で開かれた。安倍晋三首相(党総裁)と石破茂元幹事長が「憲法改正」「安全保障」「規制改革」「地方創生」の4つのテーマを中心に論戦を戦わせた。
自民党総裁選、という同じ政党の中での討論会なので、政策にそれほど大きな違いがある筈はないし、1時間という短い時間だったので、こんなものか、といったところ。
もっと時間がとれていればな、と思いました。
主な議題は、「憲法改正」「安全保障」「規制改革」「地方創生」の4つのテーマ。
憲法9条の話で気になったことは、石破氏が国民投票について
「多くの国民、多くの政党が賛成するものを優先したい。「51対49」ということは避けるべき。やはり6割、できれば7割近い賛成をいただきたい。」
と言っていたこと。
「丁寧に丁寧な説明の後で国民投票にかけなければならない。3分の2を国会で取ったからということだけではない」
確かにそうかもしれませんが、そもそも「丁寧に丁寧な説明」がなければ、国民の過半数は得られないのではないでしょうか。
なにか、安倍氏が「強行採決」まがいのことをやろうとしているかのような印象。安倍氏はそんなことをしようとしてはいません。
ある程度時間軸のめどをつけないと、いつまでたっても改正できない、という意味で時間軸を設定しているだけだと思います。
それであれば、石破氏からは憲法96条を改正して、「国民投票2/3」といった改正案を提案して欲しかったです。
これがないと、残念ながら単なる批判としか受け取れませんね。
後ろの2つは、それほど大きな違いはなく、むしろこちら側から突っ込みを入れたくなるところはありましたが。
規制緩和について、「民泊」「ウーバー」が話題になりましたが、司会者が、「欧米では進んでいて、日本では遅れている」といった文脈で質問していたので答えもその内容だけでした。
「民泊」については、もっと国民生活の根っこのところ、「住民トラブル」レベルの話を訊いてみたかったな、と思っています。
あまりにミクロな話で申し訳ないのですが、規制緩和が進まない理由もココに原点にあるような気がしているからです。
「住民トラブル」と言えば、地域の日本人どうしでも起こっている問題。騒音やごみ出しなどの問題。
これと同じレベルのトラブルが、地域住民と外国人旅行者の間で起こった場合どうなるのか。想像してみればわかります。
人によっては、「保育園もうるさい」という事実があるくらいなのです。外国人旅行者との間には、もっといろいろなトラブルが起こるのではないでしょうか。
この辺りへの対応策を訊いてみたかったです。
「自治体で対応せよ」と言われてしまいそうですが。
あとは、マクロ経済政策について議題になっていなかったのが残念なところ。消費税のこと、国土強靭化に向けた財政出動のこと。
マクロ経済政策がないところで、いくら再分配を言ってみても…ね。