ブーイングすごかったですね。
まぁ、ベンチも選手もわかっていてやったと思います。なんか小狡いなぁ、と思ったことも事実です。
ともかく、フェアプレーポイントなどという、始めて聞いたルールのおかげでグループリーグ突破できました。
めでたいことは確かなので、決勝リーグも楽しみにしたいと思います。
大ブーイングの中、タイムアップを迎えた。0-1で負けている日本代表が時間を稼ぐように、ゆっくりとボールを回す。
もしもセネガルが追いつけば日本は敗退となる。大胆な賭けだった。
「西野さんはリスクを取りに行った。個人的には、結果的に素晴らしい采配だったと思う」と指摘した本田は「僕が監督でも、この采配はできなかった。そう客観的に見ていた自分もいた。結果がすべてなので、西野さんはすごいなと思った」
後半試合最後のボールパス回しは、賛否が分かれるのは当たり前で、こういった風景はこの試合に限ったことではではありません。何度か見た光景です。
本田選手が言うように、監督はリスクを取りにいったのだろうと思います。
もう一つの試合の経過や、両国選手のコンディションなどの情報を得ながら、如何にリーグ突破という結果を出せるかを考えたのでしょう。
確かに、セネガルが追いついた瞬間に終わりなのですが、日本が1点取って追いつく確率、セネガルが1点取って追いつく確率、どちらの確率も低い、との判断であのような形になったのでしょう。
関係ありませんが、野球は確率のスポーツと言われることがあります。
9回裏2アウト2,3塁
1点差、1ヒットで逆転サヨナラ
打席には、打率3割ホームラン5本
次のバッターが、打率2割7分ホームラン40本
これはわかりやすい例えですが、大体どの監督もこのバッターを敬遠して次の打者と勝負するでしょう。このことでブーイングが行われるケースもあります。
カーリングでも、わざとストーンをスルーさせることがあります。
この辺は確率を考えての判断なのだと思います。
今回の西野監督も、この確率から判断を下したんだと思います。元々サッカーって、1点が遠いスポーツじゃないですか。
日本もセネガルも1点取れないで試合終了、というパターンになる確率は高いと判断なさったのではないかと思います。
まぁ、試合を観戦している立場からすると、1点取りに行って欲しかったというのはありますけれどね。
「日本の馬鹿らしさが歴史に刻まれる」「警告数とフェアプレーは同価値?」日本がフェアプレー規則の問題を提起
「この試合の最後の5分間は、日本の馬鹿らしさによってW杯の歴史に刻まれる。彼らは負けているのに攻撃せず、守備陣でボールを回すことを決断した。日本はセネガルのゴールで敗退に追いやられる可能性がありながらも、コロンビアの勝利を信じたのだった。結局、何も動くことはなく、皮肉にもフェアプレー規則が彼らをベスト16に進めている」
予想通り、国内からも海外からも批判的な意見が寄せられています。この辺の批判も良く見かける光景ですね。
まぁ、今大会が終わって、批判が収まらない様ならこのフェアプレーポイントのルールは、見直しが行われるのではないかと思いますが。
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外交では、現実的に、結果を求めて、時には小狡く、といったようなことも必要なのではないかと思います。
日本外交も、今回の様なある種の狡さ冷酷さのようなものがあって欲しいのですが…。