【DHC】10/26(金)上念司×大高未貴×居島一平【虎ノ門ニュース】
https://youtu.be/cgkbdr1iT94?t=2299
該当箇所は38分20秒くらいから。
取り上げたニュースは
- 安田さん「帰国うれしい」 拘束生活「地獄だった」
- 安田さん解放 玉川徹氏「英雄として迎えないでどうする」
この中で、タイトル部分以外にもいろいろなことを話しておられます。
発言の概要
ジャーナリストが現場に行くのは大事。
ただ、時代は変わっている。
現場に行くと個人でなかなか取材できない。通訳、ガイド、コーディネータ必ずつける。フリーでも。
武装勢力側、反政府側、どちらの勢力にアテンドしてもらうのか。どちらについても、そちら側のプロパガンダを追っかけて取材することになる。
それを痛感したのが、同時多発テロ後のアフガン取材。
パキスタンに待機していた時、アメリカが空爆するという時、イスラマバードでタリバンと交渉していた。
タリバンは、タリバンツアーというものを組んで、大手メディアにお金を出させてふるいにかけ、現地に連れて行く。アメリカがこんなひどい空爆をしたとか、そっちを見せる。
逆に、アメリカ側のアテンドに入ると、タリバンがこんなひどいことを、と。
好むと好まざるとにかかわらず、どっちかのプロパガンダを担わされてしまう。
どっちかの勢力につきながらも、やりたいことは、無垢の民のもの言えぬ民衆のレポート。そこに価値。
今は時代が変わった。
アラブの春以降、SNSで現地の人が発信している。
ディスインフォメーションもあるけど。
どこまで現地に行く価値があるのか。検証が必要。
実際に現場に言った経験のある大高氏からの提言なので、一考の価値はあるのではないでしょうか。
以前は、どちらかの陣営によるプロパガンダと、もの言えぬ民衆の狭間にあっての取材。
SNS時代も、ディスインフォメーションと無垢の民による発信、両方が出てくるのでは。
結局時代が変わっても、うそとほんとを見分ける力は必要なのでしょう。
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ジャーナリスト側には「自己責任」がある一方で、国の側にも「邦人保護責任」があります。
国としては、表には出さないでしょうが、必要であれば裏から手をまわしてでもお金を払う事はあるでしょう。邦人保護責任がありますから。
ジャーナリスト側は「覚悟」出来ている、と言っています。
その「覚悟」とは、「拘束される可能性」だけでなく、国内からの「賛否に晒される可能性」の両方についての「覚悟」であって欲しいです。