W杯が始まり、私も夜中に試合を観戦することがあります。眠いです。
ここ十数年、W杯に絡んで必ず報道されるのが、日本人サポーターのマナーの良さ。サポーターとは言い難い人達もちょっと誇らしくなると同時に、こそばゆい感覚もあるのではないでしょうか。
自然災害時にも、外国からは火事場泥棒のようなものが少なくてマナーが良いと言われています。
この辺のことはどこから来るのでしょう。
【サッカーW杯】日本のサポーターがまたやった 試合後のごみ拾い
日本代表がグラウンドでコロンビア代表をきれいに片付けた後、ファンも同じことをした。自分たちが座っていたスタジアムの座席を念入りに掃除し始めたのだ。
こうしたことは今回が初めてではない。「サムライ・ブルー」のサポーターたちは、いつでも良いマナーを守り続ける。
もうすでに恒例になっていますね。余り驚くこともなく受け入れて、その場にいなかった人まで、鼻高々な感覚を覚えてしまいます。
ところが、一方で国内を見るとこんな惨状が…。
足元の惨状
GW恒例の悪行! バーベキューのゴミを住宅街にポイ捨て 注意すると逆ギレする若者たち
「軽トラ一台分も」台風の後、路上に捨てられビニ傘は誰が片付ける?
マナー悪いですね。本当に日本人はマナーが良いと言えるのかどうか。
これだけ見ると、「日本人」がマナーが良い、というよりも「日本サポーター」がマナーが良い、という事になってしまいます。
ビニ傘なんかは、ごみ置き場周辺だけじゃないのです。全然関係のない場所に放置されていたりもします。
台風で飛ばされてここまで来たのかな、と思ったのですが、周辺にそんな置き場はありませんよ。
コンビニで安価で簡単に手に入ってしまうので、棄てるときも軽々しくそうしてしまうのでしょうか。
では何故?
【サッカーW杯】日本のサポーターがまたやった 試合後のごみ拾い
日本人は幼い頃から、掃除の習慣を教え込まれる。
「サッカーの試合後の掃除は、学校で習った基本的な習慣の延長だ。子どもたちは教室や廊下を掃除する」と、大阪大学のスコット・ノース人間科学教授は説明する。
「幼少時代に定期的に覚えこまされることで、多くの日本人の習慣になっている」
確かに、普通に日本の学校に通っていれば、みんな掃除されられますけれど。
でも、この習慣が「個人」として根付いているのであれば、上のような惨状にはならないのでないかと思います。
結局、マナーの問題は日本人の「個」ではなく、何らかの「固まり」とでもいうのでしょうか。
「束ねる何か」が存在して「固まり」が出来た時、こういったものが機能しているのではないかと思います。
「束ねる何か」がそこにあった時、幼少時代の事が記憶の中から引っ張り出されてくるのではないかと思います。
その「束ねる何か」が、「人」であったり、「伝統」であったり、「仲間意識」であったりするのでしょう。
日本サポーターの場合、フランス大会辺りから「誰か」が最初にやり始めました。
その後も、「伝統」か「同じ目標」か何かはわかりませんが、「束ねる何か」として今に引き継がれているのでしょう。
一方で、多摩川河川敷BBQ、台風のビニ傘は、「束ねる何か」というものは存在していないのですね。個人が勝手にやっているのです。
BBQでも、下の様に「束ねる何か」(この場合は主催者)があれば「固まる」のです。
事前にマイカップ、皿、箸を持参するように告知し、なるべくゴミを出さない工夫をし、それでも出たゴミは「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「プラ・ビニール」「ビン」「カン」「ペットボトル」に分別して回収し、全て手分けして自宅に持ち帰りました。
台風時のビニ傘では、「束ねる何か」「固まり」はなかなか難しい様な気がします。
W杯で言えば、「DJポリス」と言うのが居ました。
ビニ傘のために「DJポリス」の様なものを出せますかね…。
さいごに
2020年東京五輪が開催されます。夏です。台風の1個や2個来るでしょう。
観戦に来た外国人がこんな惨状を見たら、ガッカリでしょうね…。